戴いたクラカメ
2008年 08月 04日
友人からニコンのマニュアル機FM-2(Xシンクロが1/200なのでNEW FM-2ではない)を頂戴した。レンズf=50㎜ 1.8 Ai-s付、オートワインダーMD-12も付いている。前からニコンのマニュアル機を使ってみたかったので、戴いたことがすごく嬉しかった。
しかし、世の中そう甘くはない。特殊加工した裏蓋を除き非常に傷の少ない新品同様な状態であったが、製造年代が古いのでモルトプレーンにべたつきがあった。
又、レンズの方はというと、これまた、いたって外観は綺麗だが、ヘリコイドグリスが絞り羽ににじみ出ていて、開放状態から絞り込みへと変化する動きに粘りがある。この状態ではレンズも分解掃除をしなければならないだろう。新品同様とはいえ、当然修理業者のメンテナンスが必要だと診断した。
その上裏蓋が駄目で、部品を入手することも大変そうだ。うーむ、これは喜んでばかりいられないぞ。
一方、MD-12も電池ケースのスプリングが一個無かったので、こちらは修理代を節約する為に20年ぐらい前に買ったペンライトを1本つぶし、その中に入っているスプリングを装着してみた。使える。
その後、オークションで手に入れた裏蓋も光線漏れなどを心配しながら装着した。これでやっと形が整ってきた。ともかく色々節約したが、一往使えるようになるまで、20,000円超の出費となってしまった。こういったことが、クラカメの楽しみの一つかも知れないが、ここまで手間やお金をかけると使わないわけにはいかなくなってくる。
これからはこいつで撮るぞ!と決意し、早速試写したものがこの写真である。
この写真はネガで撮影したものをL版同時プリントでお願いして、それをスキャナーで読み込んだものである。デジタル画像になってしまうと、デティールが解らないが、やっぱりデジカメでは表現できないものがフィルムでは表現されている。それがすごく良い、などとは思わないけれど、フィルムの味には忘れがたいものがある。試写したネガを見たが光線漏れもなく、やれやれといったところである。又、いい写真が撮れるかどうか、私の腕だからあんまり期待しないで頂きたいが、このblogにアップするつもりである。
by m-tsubouchi
| 2008-08-04 20:37
| 撮影機器